まちの構造屋さん

建築設計、おもに構造設計についての備忘録など。 ご意見・ご質問などコメントお待ちしております ♪(ページ右上にあります)

RC

耐震壁のせん断剛性低下率β

投稿日:2017年9月26日 更新日:

平19国交告第594号第2が出てから、
部材応力は弾性状態にあるものとして計算すること。になりました。

黄色本では、

長期及び短期の応力算定における原則は、鉄筋コンクリート造の部材の剛性をひび割れ前の初期剛性とする。ただし…

と書かれており、原則、剛性低下率βを考慮しないことになりました。

この告示が出る前は、耐震壁の剛性低下率に関する規定がなかったため、
設計者が適当な、いや、適切に値を設定して計算することが多かったそうです。

しかし、耐震壁にβを考慮するのは決して悪いことではないようです。

現在は、「剛接架構の応力割増し」が告示に規定されていますが、
これがなかった頃は、βを考慮しないと、地震力のほとんどを耐震壁が負担し、
ラーメン部分がほとんど負担しない計算になってしまうんですね。

なので、

ラーメン部分の分担率が30%程度以上になるようにβを0.2や0.15などにして応力計算をし、

偏心率の計算の時には、危険側にならないようにβ=1.0とする。などの工夫がされていたようです。

 

ところで、このβ。

どれぐらいの数値が適切なんでしょうかね^^;

構造一級建築士の平成20年度の問題に、この剛性低下率に関する問題が出ています。

その解答例によると…

剛性低下率0.2の設定は壁においてはほとんど終局強度近傍の数値であり、一次設計の解析に適用することは適切とはいえない。壁のせん断応力度の数値より低下率は適切に設定しなければならない。

とあります。

せん断応力度の数値より適切に設定…このあたりは、古いRC規準などをあたってみる必要がありそうです^^;

 

【参考サイト】
過去の会議議事録
建築基準法等専用掲示板

耐震壁のせん断剛性低下率について

BUS-2.5 Q&A

 

0
いいね! 0
読み込み中...





  

-RC

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

たわみが大きい…どうする?

夏ですね。 音だけが聞こえてくる花火大会ほど嫌なものはありません! 一緒に見に行く人がほしい^^; そんな話はおいといて、 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 部材を設計 …

RC規準2018のQ&Aと正誤表 更新

RC規準2018のQ&Aと正誤表が更新されています。 http://news-sv.aij.or.jp/kouzou/s48/ 鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 created by R …

no image

月刊『建築技術』の特集 RC造

1996年から2019年7月までの月刊『建築技術』のRC造に関する特集号一覧です。 ■RC 年 月 No. タイトル 1998 7 581 SRC造の耐震診断と耐震改修 2002 7 630 新世紀の …

RCの躯体開口寸法の取り方

RCの伏図・軸組図の開口寸法を書くときどうしてますか? 意匠図のサッシの有効開口寸法そのままで、躯体開口寸法書いてないですよね?   一般的に、 開口の上・左右 … サッシ寸法+55~60m …

no image

RC小梁設計の時の注意点

最近S造の物件ばかりが続いていたのですが、久々にRC造をやってます。 小梁設計のときに見落としがちなのが、RC壁の重量も考慮すること。 伏図を見ていて、書かれていなくても、下の階に壁がついている場合が …

ブログ内検索

2017年9月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

スポンサーリンク



ブログの更新をメールで通知

✉ブログの更新をメールでお知らせ↓

スポンサーリンク