Last updated on 2022年9月5日
部材断面は余裕をもって設計するのが一番ですが、なかなかできない場合もありますよね。 そんなときの対処法をまとめておきます。
①感覚と合っているか感じる(全体の設計方針とあっているか。骨組のバランスは?)
②検定比の中身のチェック (ケースは長期or短期?、検定比、その他の部材の検定比との比較、断面算定位置、一本化など)
③応力図・変形量のチェック(応力図は妥当か? CMQ、応力割増し、変形量、たわみ)
RCの場合は剛節架構の応力割増し、袖壁、垂れ壁などの影響が大きい。応力割増しは、ひび割れによる剛性低下を考慮した弾塑性増分解析をしてみる。 S造の場合は剛床解除の設定が間違っていないか、梁の水平剛性、捩れ剛性などの設定をチェック。
④荷重入力のチェック。(床荷重、特殊荷重、仕上げ荷重、地震力、Z、Co、Aiなど)
荷重を減らせる場合は減らす。(屋根、床、壁の仕様、階高の調整など)
⑤部材サイズを上げられないか? もつ部材に変更してみる。(幅、せい、板厚、強度など)天井懐に余裕はないか? 梁が天井から出てきてもいいのでは?
⑥間仕切壁の重量を見直す。間仕切壁の荷重伝達はどうなってる?
⑦梁の掛け方、床荷重の伝達方向を見直す。
⑧柱・梁・小梁等を追加して荷重を分散できないか?
⑨特殊な部材を用いる。(高強度材、ビルドH、PRC梁、SRC、CFT、トラス材、張弦梁など)
⑩鉄骨梁の場合、曲げにウェブを考慮できないか、ノンスカラップにできないか。合成梁にするか。
⑫計算ルートを変える。
大体こんなところでしょうか。
他にもこんなのがあるよ!という方はコメントいただけるとありがたいです^^
もちろん、部材の断面算定結果を見る前に、全体の計算条件のチェックはしておく必要はありますよね。
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