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薄板軽量形鋼造(スチールハウス)とは

Last updated on 2020年4月21日

コロナの影響で工事が止まったりと、建設業界も大変なことになってきました。

年中ほぼ自粛中といっていい感じの私ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は、スチールハウスについて調べてみました。

 

スチールハウス(CFS工法)の歴史・実績

  • 1995年(平成7年) の阪神淡路大震災の復興に向けた仮設住宅の一部として,米国からの支援で建設されたのが国内でのスチールハウスの始まり。その後 2000 年の改正建築基準法の体系の中で,スチールハウスに関する技術基準が制定され現在に至っている。
  • NIPPON STEELのサイトによれば、スチールハウスの日本における実績は、累積で1万5千棟を超えているようです。(いつの時点かは不明)
  • スチールハウスを開発している国は、世界10数か国(アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本、韓国、イギリス、フランス、オランダ、スウェーデン、フィンランド)
  • アメリカ、オーストラリアでは近年、急速に普及しているらしい。その理由は、地震、ハリケーン、白アリに強いこと、環境への配慮。(サイトより)

ちなみに木造の枠組壁工法(ツーバイフォー)の実績は、2011年時点で200万戸だそうです。(日本ツーバイフォー建築協会のサイトより)

 

 

薄板軽量形鋼造(スチールハウス)とは

薄板軽量形鋼(冷間成形された薄板の構造用鋼材)を使用した枠組を構造耐力上主要な部分に用いる構造

(告示 平成13年国土交通省告示第1641号(薄板軽量形鋼造)より

 ※薄板軽量形 構造ではなく、薄板軽量形鋼 造なので注意(^-^;

  • 構造方法としては、基本的に木造の枠組壁工法における木造の軸組を薄板軽量形鋼による部材に置換えたもの。
  • 構造種別としては、令第80条の2第一号に基づく特殊な鉄骨造(特殊の構造方法によるもの)として取り扱われる。
  • 法第6条の規定により鉄骨造として2階建て以上もしくは200㎡を超える場合に構造計算が必要。
  • 構造計算を行うにあたり、薄肉の断面のうち有効な部分を算出し、断面算定を行う点に特徴がある。
  • 規模は原則として3以下(保有水平耐力計算による場合は4以下、あるいは4を超える立面混構造の上階など。限界耐力計算による場合は制限なし)
  • 構造耐力上主要な部分に使用する枠組材は、厚さが0.4mm以上2.3mm未満の薄板軽量形鋼とする。
  • 2.3mm以上の厚さの鋼材と組み合わせて用いる場合、その部分は、通常の鉄骨造の規定(令第63条から70条まで)による。
  • 告示第2より、通常は、軽角形鋼、軽溝形鋼、軽Z形鋼、リップ溝形鋼、リップZ形鋼の断面形状とし、定められた寸法以上のものを用いる。
~告示改定の変遷~

 2001年 薄板軽量形鋼造に関する告示(国土交通省告示1641)が制定され一般工法となる。

 2007年 国土交通大臣認定により板厚6.0mm迄の鋼材へのドリルねじ接合が認められたため、日本におけるCFS建築の可能性は大きく広がった。

 2012年 適用範囲が4階建て建物に迄拡張される等の告示改定

 

スチールハウスのメリット

以下のサイトに分かりやすくまとめられています。

http://www.builder21.net/steelhouse

工法の比較スチールハウスのメリット

  • 軽い(木造とほぼ同じ)
  • 木造の枠組壁工法に比べて強度が高い
  • シロアリによる被害が少ない
  • 乾燥収縮等による軋み・そり・ねじれ・たわみの心配が少ない
  • 耐久性が高い
  • 減価償却年数が短いため節税効果が高い
  • 軽量で施工がしやすい
  • 工期が短い
  • 平屋の場合、9mぐらいのスパンを飛ばすことが可能

などのメリットが挙げられています。
その他メリットの一つとして、「耐火性能に優れる」と書かれているサイトがありますが、これはどうなんでしょう‥ 確かに形鋼は火災時に有害な煙が出たりはしないと思いますが、この耐火性能は「両面にボードを貼っていることによる」ものが大きいのではないでしょうか。間違ってたらごめんなさいm(__)m

建物が軽く、施工性が良い点がいいですね。
構造設計の立場から考えると、
地盤が緩く、土質の問題で地盤改良をするのも難しいような場所で、平屋で少しスパンの飛んだ建物を建てたい…
準防火地域等で3,4階建てを軽く建てたい…
工期が厳しい… というような場合に使うと良さそうです。

 

スチールハウスについてもっとよく知るには

 

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