まちの構造屋さん

建築設計、おもに構造設計についての備忘録など。 ご意見・ご質問などコメントお待ちしております ♪(ページ右上にあります)

S

遷移温度とは?

投稿日:2017年4月18日 更新日:

遷移温度ってたまに見かけるけど、忘れたというか、よくわかってなかったので調べておこうと思います^^;

 

 

低温になると鋼材は粘り強さを失い、脆性破壊を生じる。これは、極寒冷時の建物や冷凍施設の設計にかかわる要素となる。この状況を調べるのには、通常、シャルピー衝撃試験が用いられる。(中略)通常の状態で延性破壊する材料でも、切欠きを付けて衝撃力を与えると、ある温度以下になると吸収エネルギー(衝撃値)が急激に低下し、脆性破断する。脆性破面率が50%となる温度を遷移温度(Trs50)という。このように、鋼材が低温時に延性的な性質から脆性的な性質に変化することを低温脆性という。

(「鉄骨構造 基礎知識(改訂版)」市ヶ谷出版社 より一部抜粋)

 

衝撃試験に要したエネルギーは、試験片の温度によって変化する。しかもある特定の温度で急激に変化する。この温度を遷移温度といい、これができるだけ低い鋼材を選ぶようにするのがよい。

(「基礎からの鉄骨構造」森北出版 より一部抜粋)

 

遷移とは、移り変わりという意味です。

遷移温度とは、シャルピー衝撃試験の吸収エネルギーが急激に変化する(移り変わる)温度という意味ですね。その時に、ちょうど脆性破面率が50%になるので、そこを遷移温度と呼ぶことに決めたのでしょうね。

 

図があるとわかりやすいのですが…

参考文献を参照してください^^;

 

 

 

0





-S

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

SS41はいつからSS400になった?

既存鉄骨造の耐震診断、補強をする際、鋼材の材種を確認する必要があります。 といっても、診断・補強の対象となる建物は、ほとんどSS41が使われています。 材質としては同じですが、いつからSS400と呼ば …

no image

月刊『建築技術』の特集 S造

1996年から2019年7月までの月刊『建築技術』のS造に関する特集号一覧です。 意外と特集が少ないS造。 ■鉄骨 年 月 No. タイトル 1997 4 565 鉄骨接合部の品質向上を目指して 19 …

no image

合成スラブのQ&A

いつのまにか9月。いえ…まあまあやっとこさ9月かな^^ 8月はなんだかんだいろいろあって、充実はしてましたから。 すっかり秋の風になりましたが、まだまだ残暑がきついです。 筋トレでもして、元気に参りま …

no image

SS材・SM材・SN材

ほとんどSS材を使うけど、板厚方向に大きな力がかかるようなダイアフラムには SN材のCを使う(SN490C)。SN材は高いので、官庁物件等で指定された時以外はあまり使わない。 一般的な構造設計者がすぐ …

no image

H-350の細幅とH-244の中幅

部材せいが違うだけで、フランジ幅、板厚は同じなんですね。 H-350×175×7×11 H-244×175×7×11 Iy、Zyは同じで、Aが異なるので、iyは少しだけH-244が大きくなっています。 …

ブログ内検索

よく読まれてる記事

よく読まれてる記事