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電算で小梁を断面算定させたときにNGになる理由

Last updated on 2019年3月21日

電算で、ブレースと小梁を入力するために、通り・節点を追加して梁を入力し、両端ピン指定することがあります。

小梁は、小梁検討用の床荷重で断面算定するため、電算では断面算定省略指定をして断面算定させないのですが、
ためしに両端ピンの梁としてそのまま断面算定させたときにNGになっていることがよくあります。

なぜラーメン用(柱梁検討用)の床荷重でNGになるのか。
理由をまとめておきたいと思います。

1.部材長
  ・電算では部材長は節点間距離で計算される。
  ・実際よりLbが大きくなり、fbが小さくなる。
  ・Lが大きいため実際より応力が大きくなる。

2.梁の自重と仕上げ荷重
  ・電算では梁の自重と仕上げ荷重が考慮される。

3.ウェブの考慮の有無
  ・電算ではウェブを無視してZを計算していることが多いが、小梁検討時にはウェブも考慮していることが多い。

4.軸力との組み合わせ
  ・電算では軸力と曲げの組み合わせ応力度で検討しているが、小梁検討時には軸力を考慮していないことが多い。

…他にもなにかありますでしょうか?
分かる方がいらっしゃいましたらコメントお願いいたします(‘ω’)ノ

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190324追記

5.横補剛の考慮
 ・電算では、デッキスラブがついていようがなかろうが、横補剛されていない端部ピンの大梁と認識されます。
  つまり、Lbが長くなり、NGとなることがあります。1次設計で断面算定させなければ問題ないと考えがちですが、
  ルート3の増分解析時に初期応力で降伏して計算がストップしてしまうことも。。
  こうなると別途横補剛材の指定などをする必要がありますね^^;

2 Comments

  1. こんにちは。
    小梁の断面算定は、
    大梁と設計方針をドコまで合わせるのか…
    その程度問題になるのかと思います。

    大梁で検討されている
    横補剛位置によるNGは除外されているのでしょうか?
    (補剛の箇所数、端部補剛位置)

    記事にされている
    理由が主なところだとは思います。

    以下の内容は
    蛇足になるのかも知れませんが、
    小梁への
    入力軸力に関しては、
    小梁の左右端にあるフレーム剛性の差によって
    変位差があれば軸力変動も生じるのではナイでしょうか?

    また、ブレース圧縮・引張側の負担軸力差によって
    不釣り合い力が生じているならば、
    軸力入力が値として増大して σcが大きいか、
    小梁の強軸方向のLkとするスパン自体が大きく
    曲げの σb よりも支配的になっているケースなど、、、

    他にもあるのかも知れませんが、
    パッと思いつくところでは、
    ソンナ理由もあるかも知れません。

    立体解析が
    必ずしも妥当か否か…
    ソレもあるのではないかとも思います。

    • sacchone sacchone

      たぁ~ぼ~様

      コメントありがとうございます!

      >大梁で検討されている横補剛位置によるNGは除外されているのでしょうか?
       これも大梁として判定されますから、横補剛NGから除外していますね^^

      >小梁への入力軸力に関しては、小梁の左右端にあるフレーム剛性の差によって変位差があれば軸力変動も生じるのではナイでしょうか?
       剛床解除していれば、仰る通り軸力が計算されますね。

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