電算ソフトでは、鉛直荷重時と水平荷重時それぞれについて剛床or剛床解除の設定をすることができます。
■X方向のみの平面フレームを考えた場合、
鉛直荷重時に剛床とすると、同一層における各節点のX方向変位が全て同じになります。
しかし、Z方向変位は必ずしも同一にはなりません。
節点の上下移動などを指定していると、柱梁の軸変形により、Z方向の変位は同じになりません。
また、柱の長さが同じでも、軸剛性が異なる柱がある場合も、Z方向の変位は同じにはなりません。
X方向の水平荷重時に剛床とすると、同一層における各節点のX方向変位が全て同じになります。
■立体フレームを考えた場合、
建物が偏心している場合、荷重が作用したときに床面が回転するため、
剛床としていても、水平変位(X方向、Y方向)は同じにはなりません。
つまり、剛床仮定にすると、鉛直・水平荷重時ともに
床を上から見たときに、床面の形が変わらないということになります。
つづく。
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