■端部の断面算定位置と応力採用位置
端部の応力採用位置は、通常、長期は節点位置とし、短期は断面算定位置(剛域端)とする。
設計用曲げモーメントは、通常、「剛域端」の方が「壁端または梁・柱面」より大きくなるため「剛域端」でよい。
一方、設計用せん断力を求める際の内法寸法は、「剛域端」間よりも「正味内法=壁端または梁・柱面」間とした方が安全側となるため、
別途、「2.4.1共通事項」の3「内法寸法の取り方」で剛域端間か正味内法を選択できるので、「正味内法」を選択すればよい。
<直接入力する場合>
端部断面算定位置→「12.7.3 端部断面算定位置」で入力
内法寸法 →「12.7.4 Qy(QM)算定用の内法寸法」で入力
壁開口がある場合の剛域の取り方は、「2.1 剛性計算条件」の5「剛域長の計算方法」で長方形とするか、45°隅切りか、 さらに、入り長さの倍率を指定することができる。
SS3では、端部の断面算定位置が、そのまま危険断面位置(ヒンジ発生位置、降伏判定位置ともいう) に設定されるので要注意。
RC柱部材種別判定時に使用するho/Dのhoは、「端部の断面算定位置」で指定する危険断面位置間ではなく、
「内法寸法の取り方」(直接入力した場合は「Qy(QM)算定用の内法寸法」)の指定による。
<SS3の計算データをリンクさせて耐震診断を行う場合>
・F値を算出する際の内法長さhoは、SS3で用いたhoがリンクされる。
ウォールガーダーなどがあり、hoを直接入力したい場合は、SS3の「Qy(QM)算定用の内法寸法」で入力する。
(耐震診断2001「柱の内法寸法」でも入力できる)
★変更★・複数開口がある場合のhoの取り方は、SS3における剛域の取り方(長方形で包絡or45°隅切り)とは関係なく、
長方形で包絡されるため要注意。また、隣接するスパンに開口がある場合のhoの取り方も、あくまで新耐震設計に準じた計算をされるので要注意。
・RC柱部材種別判定時のhoの採用について http://www.unions.co.jp/dqs/qa/01887.html
・【検証例】せん断設計 梁のQM、M/Qdの計算方法について http://www.unions.co.jp/dqs/qa/02187.html
・SS3のマニュアル ・RC診断2001のマニュアル (関連) 黄色本p.359 (2)鉄筋コンクリート部材のせん断破壊の防止(保証設計) http://support.kozosoft.co.jp/q_and_a_ver7.nsf/6308e623f565ab4d4925760200218c82/840a5dc29dd04a45492575fb003709f2?OpenDocument
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