Last updated on 2017年7月13日
階高が変わると、構造計算上、何が変わるでしょうか。
設計には変更がつきものです。
というか設計変更のないまま終わることなどありません(´-ω-`)
設計変更があったときに、構造計算のどこに影響するのかを瞬時に判断し、スマートに対応できれば、かっこいいですよね。
例えば、
鉄骨造で高さHが高くなった場合、何に影響するか。
高くなる度合にもよりますが、変更になった場合に影響が大きいものから順にチェックしていきます。
・ルートを変更する必要はないか?(ルート1の場合、高さ13m、軒高9m以下)
・固有周期Tの値が大きくなる
→Aiが変わる。設計用地震力が増える。(ただし、1階建ての時はAi=1.0で変わらない。)Rtは多分変わらない。
・柱と壁が伸びた分、重量が増える。長期軸力、設計用地震力が増える。
→柱梁の断面算定、基礎の設計のチェック。
・層間変形角が大きくなる。剛性率も変わる。
・風荷重が変わるかも。速度圧q、風力係数Cfのチェック
・間柱も伸びる。間柱の計算の再チェック。
・縦胴縁も伸びる。縦胴縁の計算の再チェック。
・構造図(軸組図、詳細図、基礎も?)の修正
・計算書に記入する高さを修正する。
と、これぐらいは影響してきます。
まぁ、高くなる変更は、コストに与える影響も大きいのであまりないですが。
見積もり出したけど、予算オーバーしたから低くするっていう変更のほうが多いでしょうね(笑)
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